岳友会の 55 周年登山に上月会長をはじめベテラン会員の思い出の地「穂高岳」を選び計画しました。
最初は長い涸沢までの道のり、何人が参加するかと心配でしたが、会員数 34 名の内、18 名が参加して、賑やかな記念山行になりました。この実働率の高さも岳友会の誇りです。
五年後の 60 周年にはベテラン会員の殆どが引退し、「新生 姫路岳友同人会」が誕生することでしょう。これからの 5 年間は新しい岳友会の誕生目指して育成の期間、いろいろな思いを込めての山行となりました。
メンバーの荷物が重いはず。涸沢に着くと、ザックからビールや高級牛肉、スイカなど、ドラえもんポケットのように色々なものが出てきました。
テント設営が終えると、テント場の一角に雪のテーブルを作成しました。 総勢 18 名が囲む大きなテーブルとイス、岳友会の旗を立てて祝杯をあげていると 姫路からですかと声をかけてくる方やうらやましそうに眺めていく方など。最近は一人テントや小屋泊まりが多く 18 名もの大パーティで楽しむ姿は珍しいのでしょう。
いよいよ今日は奥穂高岳アタック、またと無い好天に期待が膨らみます。
会長やベテラン会員に見送られて、西本 T、井口、西本 Y、吉田、仲川、上田、森本、北村、阿部、尾国の 10 名のメンバーで出発しました
雲一つない紺碧の空目指して登ります。 この青さに 79 年に会で挑戦したニルギリ遠征を思い出しました。
上田さんが先頭になり、ぐいぐいと登り他パーティを追い抜いて行きます。
連休、最高の天気です。ものすごい混雑を予想していましたが意外に少ない登山者。 これなら順調に奥穂高岳を往復できそうです。 穂高岳山荘前で身支度をして奥穂高岳の岩場に取り付きました。
二か所ある急な雪壁も、雪はしまっておりピッケル、アイゼンを利かせて快適に登れました。
山頂まであと一息、後方には槍ヶ岳、遠くには白山の美しい姿が声援を送ってくれました。
山頂の祠にアタック隊 10 名集合、緊張も解け、最高の笑顔がはじけました。
いよいよ下山開始、登山時に危ないなと感じたメンバにはロープ確保して急な雪壁を慎重に下りました。
予想外に早い下山に力があり余ったメンバー。 これで下山ですかと聞いてきたので、涸沢岳も登っておいでと送り出しました。 西本 Y、井口、森本、尾国の 4 名が涸沢岳を往復、私は残りのメンバーを連れて一足先に下山しました。
下山すると涸沢に残ったメンバーのお出迎え、小屋のデッキでビールの祝杯、そして宴会場に移動して 55 周年記念パーティの始まりです。 姫路岳友同人会バンザーイ。
素晴らしい景色、お酒、仲間に囲まれて 時間が過ぎていきました。
瞬く間に過ぎた三日間、涸沢と別れを告げて下山開始。
途中、屏風岩を眺めながら思い出話に花を咲かせて記念山行を終了しました。
- 5/3 上高地(6:00) - (13:00)涸沢
- 5/4 涸沢(5:10) - (7:20)穂高岳山荘(7:45) - (8:50)奥穂高岳(9:10) - (10:10)穂高岳山荘 - (10:30)涸沢岳 - (11:30)涸沢
- 5/5 涸沢(6:00) - (12:00)上高地